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英語の“ビッグワード”の発音、できてる?知っておきたい「リズム」の話

更新日:2 日前


アプリのローカライゼーション、気候変動、ITやエンジニアリング……。

こうした専門分野の通訳をしていると、時々「これ、本当に今この瞬間に言わなきゃダメ…?」と思うほど、長~い英単語にぶつかること、ありませんか?


たとえば、こんな単語たち:

  • Absolutely(絶対に):4音節

  • Authentication(認証):5音節

  • Electrification(電化):6音節

  • Dehumidification(除湿):7音節


こんな“ビッグワード”たちを、会議の同時通訳中に焦って口にしようとすると、噛む、噛む、噛む。焦って早口になり、ネイティブのリスナーには「???」となることもしばしば。


特に日本人通訳者は、どうしても頭にカタカナ読みが浮かんでしまって、長い単語でもテンポを早めにしてしまいがち。これが「日本人の英語は聞き取りづらい」と言われてしまう原因のひとつでもあるんです。



実は、“ゆっくり発音”がカギ


でも安心してください。長い単語も、しっかり伝えるコツがあります。それは…リズム感。

英単語は、実は音楽と似ていて、「1音節(syllable)=四分音符1つ」と考えるとわかりやすいんです。


日本人が英語の歌をカラオケで歌うと、「字余り」になりやすいですよね?あれはカタカナを読んで歌うからで、英語本来の「音節」のリズムをつかめていないからなんです。

つまり、長い単語ほど**「ゆっくり・はっきり」発音することが大切**なんです。



それではリズムの違いを比較してみましょう!


たとえばこちらの比較を見てください:

ビッグワード

音節数

1音節単語で構成した同じ長さの文章

absolutely

ab–so–lu–tely (4音節)

I–am–fine–thanks

authentication

au–then–ti–ca–tion (5音節)

It’s-time–to–go–home

electrification

e–lec–tri–fi–ca–tion (6音節)

What–would–you–like–to–do

dehumidification

de–hu–mi-di–fi–ca–tion (7音節)

Do–you–want–me–to–do–that

そう、ビッグワードの1単語=1音節の5~7単語分のリズムを取って発音してOKなんです!


むしろ単音節ばかりの文章の方がテンポが速くなるので、ビッグワードは堂々と、ゆっくり、丁寧に発音することがポイントです。(※練習には、メトロノームや手拍子がおすすめ!)


結論:ネイティブっぽさは“発音”より“リズム”で決まる!

「自分の英語って、どうもネイティブっぽく聞こえない…」と感じている方、それ、発音だけの問題じゃないかもしれません。


たとえば、「What would you like to do?」を

「ファッ-ト-ウッ-ド-ユ-ウ-ライ-ク-トゥ-ドウ」と10音節で発音してませんか?

正しくは「ワッ-ウ-ジュ-ラィ-トゥ ドゥ」=6音節のリズムです。


英語は「音節数」に忠実に手拍子を取って発音するとリズムがついて、驚くほど“通じる英語”に変わります。 音節と英語の歌の関係については、また別の機会にお話しますね!

日々の通訳や翻訳トレーニングでも、ぜひこの「音節=リズム」の視点を取り入れてみてくださいね!


【今日の建築用語】ティルトアップ工法 Tilt-Up Construction Method――巨大壁が“その場で”建つ驚きの建て方!


今日は、アメリカの工場や倉庫の建設でよく使われる「ティルトアップ工法(Tilt-Up Construction Method)」について、分かりやすくご紹介します。


ティルトアップ工法とは、建物の壁を現場で水平に作って、クレーンで立ち上げて設置する工法のこと。


アメリカの広〜い郊外で、工場や倉庫などを建てるときによく使われます。現場の周りにスペースがたっぷりある場所だからこそできる、スケールの大きいかつコストを低減する建て方です。


ざっくり流れを説明すると:

  1. 建物の外壁位置の地面に型枠を組み、

  2. そこにコンクリートを流し込み、

  3. 固まったら型枠を外し、

  4. クレーンで“ぐいっ”と立てて壁にする!


そう、まるで巨大なレゴブロックを組み立てるようなイメージなんです!



実際に見たティルトアップ工法の“桁違いスケール”


私が実際に参加したテキサスの工場建設では、なんとこのティルトアップ工法が世界最大規模で使われました。

そのスケールがこちら:

  • 建物面積:約 37万㎡(フットボールフィールド73個分!)

  • 外周の長さ:3.2km

  • 外壁に使ったコンクリートパネル:370枚


これだけの巨大建物を、ティルトアップ工法でどんどん壁を立てていったんです!


しかも現場は広大な牧草地のど真ん中。スペースに余裕があるおかげで、毎日30枚以上の壁のパネル(高さ12~15m!)にコンクリートを打設しては、次々に立ち上げる…まさに職人たちの“建築ショー”のようでした。たった半月ほどで壁が完成したのだから驚きです。私自身、毎日現場を見ていて、「これってレゴブロック?」と感じるほどでした。



動画でチェック!現場のリアルな様子


実際のティルトアップ建設の動画はこちら。特に 1:40あたりから、ティルトアップ工法の様子がしっかり映っています




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