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学校の先生やお母さんしか使わない!?!?! you'd better ~の表現

更新日:5月31日


同時通訳をしているときに無意識に直訳を出してしまって、ムッとされることありませんか?逐次通訳で意識していれば、「あっ、この表現って失礼だよね」と考える余裕がありますが、同時通訳時は自身のアウトプットをあまり聞いていないので、うっかり昔日本の学校で学んだ表現が出てしまう、そして、それに自分で気づいていないことが結構多いのでは?

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例えば、発言者が肯定的なニュアンスで、「それで充分ですよ」と言った場合に、

(X) "That's enough" →まずい!それは、「もういい、いい加減にしてくれ!」に聞こえる! 

(○) "That's good"、"That will work!"と出さないと。


または、相手の発言に同意する形で、「わかりますよ」をストレートに訳して、"I understand"と言うのも要注意です。これも、同通でかつ早口で強い口調になると、「もうわかったから、もういいよ」と「うんざり」のニュアンスが伝わってしまうこともあります。代わりに"That makes sense"にするとその心配もなくなります。


逆に「あなたの説明では、よくわからないんですけど」といった場合は、"I don't understand..."ではなく、"I do not think that I am following you"などの丁寧な表現の方が無難です。


日本で学んだ間違った表現も気を付けましょう!「結果の報告は早くした方が良いですね」を"You'd better expedite reporting the outcome"と訳してしまっていませんか?


ご存じの通り、had better ○○は、ほぼ命令口調で、その後に"otherwise you will be in trouble..."が連想できる (早く報告しろよ、やらんかったら、知らんからね!)レベルの強い響きがあり、学校の先生やお母さんぐらいしか使いません。でも、日本人は誰もが中学校で習った、「~した方が良い」が体に染みついていて、つい口に出てしまい、危険です。ではどんな表現を使いましょうか。


「~した方が良いですね」といった場合、

(〇)You may want to...、 you might want to...、もっと口語で語る相手なら、you could...などが使えます。


余談ですが、相手の意見にうなずく癖がある日本人が「なるほど」を連発することがあります、これも、英語での訳出で繰り返すと結構くどいので、数種類持っておくと良いです。"Right"、"I see"、"Got it" に加えて、"Make sense!"がポジティブで、おすすめですよ!


【今日の建設用語】Punch List


「Punch List」 とは、残工事の事で、竣工直前にコントラクターが施主に仕上がりを見てもらい、双方で、設計通りになっていない、扉の建付けが悪い、内装に傷がある、などなど引渡し前に事前に確認をして、引渡し日までに修理をするプロセスです。現場用語では、昔は「ダメ工事」と一般的に呼んでいましたが、今は「残工事」と呼んだり、そのまま「パンチリスト」が使われたりしています。


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