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仮面ライダーって何?・・・だと?


駆け出し通訳の私。

一言の影響力を学ぶ。


ある日、アイルランド人が聞いてきた。




「かめんらいだーって何?」




幼少期、藤岡弘が演じる仮面ライダーに夢中だった私。

「そんなことも知らないのかね、チミは」と言わんが如く、妙な自信に溢れながら答える。



私「仮面ライダーは、見た目はバッタで、ピンチの時にバイクに乗って助けに来てくれるヒーローなんよ」



今思えば、かなり雑な説明だったと猛省している。

(通訳者としてその説明、どうよ?)






とにもかくにも・・・



仮面ライダーを知る私が想像した仮面ライダーは


こう。

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一方、

仮面ライダーを知らないアイルランド人の想像は


こう。

※たっ、確かに「見た目はバッタ」で、「バイクで助けに」来てくれている・・・っ!
※たっ、確かに「見た目はバッタ」で、「バイクで助けに」来てくれている・・・っ!



・・・・・・・・・いや、その通りなんですよ?

あの説明じゃ、こうなりますよ。





出だしの失敗に気付かないまま、私は続ける。





私「元祖ライダーとして、有名なのはやっぱ藤岡弘、やね」

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それを聞いたアイルランド人の想像は無論、


こうなる。

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こんなヒーローに助けに来られたら、私なら秒でショッカー側(サイド)に寝返る。














※本人はかなりカジュアルだが、極めてシーマンなライダー
※本人はかなりカジュアルだが、極めてシーマンなライダー





アイルランド人の

「バッタがどうやってバイクに乗るの?」

という的確な質問のお陰で、致命的な説明不足に気付くことができ、



今日もまた、国民的ヒーローのイメージが守られることとなった・・・





上記は強烈な一例だが、これと似たような事例が実は通訳中にも多々起こる。

話し手が要となる部分を言っていないがため、聞き手(通訳)の脳内でこの、バッタひろしが出現するのだ。


話し手はついつい、聞き手が自分と同じイメージを抱いていると思い込みがちなので、

持ち情報0(ゼロ)の人が聞いても理解できる説明を自分は出来ているかと振り返る習慣をつけることは重要だ。

さもなければ・・・



あなたもバッタひろしの繁殖に手を染めているかもシレナイ・・・




(暑くなって来たので納涼風に最後はまとめてみた)

Cheers!



(おまけ)

※スーパーヒーローはなぜ、わざわざ危険なところで思いにふけるのか・・・
※スーパーヒーローはなぜ、わざわざ危険なところで思いにふけるのか・・・

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